見慣れた景色に「好き」を見つけよう。低予算で始める身近なコレクションの魅力
ゲームの世界は無限大で、新しい発見や収集の楽しみがたくさんありますよね。時間を忘れて没頭できるその感覚、とてもよく分かります。一方で、ふとした時に「ゲーム以外の世界にも何か面白いことがあるのかな」「見慣れた日常にも、まだ知らない何かがあるのかな」と感じることもあるのではないでしょうか。新しい趣味を始めたいと思っても、「お金がかかりそう」「何をしたらいいか分からない」と、最初の一歩が踏み出せないかもしれません。
この記事では、ゲームの楽しみとも少し似ているかもしれないけれど、現実世界の「見慣れた景色」の中に新しい「好き」を見つけ、それを集めていく「身近なコレクション」という活動をご紹介します。特別なスキルや多くのお金は必要ありません。あなたの日常が少し豊かになるかもしれません。
身近なコレクション活動とは
身近なコレクション活動とは、文字通り、あなたの家の近所や通学路、あるいはたまに出かける街中で見つけられる、特定のテーマに沿ったものを集める趣味のことです。これは、切手やコインのような伝統的な収集趣味とは少し違います。もっと個人的で、デジタルな方法も取り入れやすい、現代的なコレクション活動です。
集める対象は、本当に何でも構いません。例えば、
- 街で見かける特定のデザインのマンホールの蓋の「写真」
- 気に入ったカフェやお店の「ショップカード」や「マッチ」
- 特定の年代の自販機やポストの「写真」
- 公園にある少し変わった遊具の「写真やメモ」
- 地域のイベントでもらえる「ステッカー」や「ピンバッジ」
- 古い建物の一部にある特徴的な「装飾の写真」
- 特定のテーマに沿った街の「看板の写真」
などです。これらは、普段なら見過ごしてしまうような、見慣れた景色の中にある「小さな宝物」のようなものです。
なぜゲーム好きにおすすめなのか
この「身近なコレクション」活動は、ゲームをプレイする皆さんに特におすすめできる理由がいくつかあります。
- 探求心や情報収集力が活かせる: ゲームで隠しアイテムを探したり、攻略情報を集めたりするのが好きな方は多いと思います。この活動も、特定のテーマに沿って街を歩き、対象を見つけ出し、その由来や情報を調べるという点で、ゲームで培った探求心や情報収集力をそのまま活かすことができます。
- 収集欲が満たされる: ゲームでアイテムをコンプリートしたり、図鑑を埋めたりする楽しさに似ています。「全部見つけたい」「もっと知りたい」という気持ちが、活動のモチベーションになります。
- 低予算で始められる: 多くのテーマの場合、必要なのはスマートフォン一台だけです。写真やメモを取る機能、インターネットでの情報検索機能があれば十分です。特別な道具や高価な品物を買う必要はほとんどありません。交通費くらいしかかからないでしょう。
- 日常生活に取り入れやすい: 通学中や買い物帰り、あるいはゲームの合間の散歩など、いつもの行動範囲の中で活動できます。まとまった時間が必要なわけではありません。
どうやって始めるか:最初の一歩
身近なコレクション活動を始めるのは、とても簡単です。
- テーマを決める: まず、「何をコレクションするか」を決めましょう。自分の興味があること、身近な場所で比較的大量に見つけられそうなものがおすすめです。最初は一つのテーマに絞ると始めやすいです。「このテーマなら、街を歩くのが少し楽しくなりそう」と思えるものを選んでみてください。
- 集める方法を決める: 収集対象が物理的なもの(ショップカードなど)なら実際に持ち帰る、写真や情報ならスマホで記録するなど、どうやって集めるかを決めます。多くの場合、スマホでの写真撮影とメモで十分でしょう。
- 記録・整理の方法を決める: 集めたものをどう整理するかも考えます。スマホのアルバム機能、簡単なノート、Excelのような表計算ソフト、あるいはブログやSNSにまとめて公開するのも良い方法です。自分にとって続けやすい方法を選びましょう。
具体的なアイデアと費用目安
いくつか具体的なコレクションのアイデアをご紹介します。
1. マンホールの蓋写真コレクション
- 内容: 街にある様々なデザインのマンホールの蓋の写真を撮影し、記録する。
- 始め方: スマホを持って街を歩き、見つけた蓋の写真を撮る。デザインの由来やご当地デザインの意味などを後で調べるのも面白い。
- 必要なもの: スマートフォン。
- 費用目安: ほぼゼロ円(交通費は除く)。
- 得られる体験: 街の足元にある多様なデザインに気づく。地域の歴史や文化に触れることがある。同じ趣味の人とSNSで繋がれる可能性がある。
2. 街角の古いポストコレクション
- 内容: 丸型ポストや、特定の時代の角型ポストなど、デザインの古いポストを見つけて記録する。
- 始め方: ポストの種類や設置場所に関する情報を調べつつ、街を歩いて探し、写真を撮る。設置された年代や背景を調べるのも興味深い。
- 必要なもの: スマートフォン、場合によってはポストの種類が載っている書籍やサイト。
- 費用目安: ほぼゼロ円(書籍購入費は除く)。
- 得られる体験: 街の景観の移り変わりを感じる。郵便制度の歴史に触れる。意外な場所に古いポストが残っている発見がある。
3. 公園の遊具写真コレクション
- 内容: 少しユニークな形をした遊具や、昔ながらの遊具など、公園で見つけた面白い遊具の写真を撮り、記録する。
- 始め方: 公園を巡り、気に入った遊具の写真を撮る。遊具の種類や製造メーカー、設置された背景などを調べるとより楽しい。
- 必要なもの: スマートフォン。
- 費用目安: ほぼゼロ円(交通費は除く)。
- 得られる体験: 公園ごとに特色があることに気づく。童心に帰れる。運動不足解消にもつながる可能性がある。
得られる体験とメリット
身近なコレクション活動を続けることで、以下のような良い変化があるかもしれません。
- 日常の見え方が変わる: 普段は何気なく通り過ぎていた道や景色に、発見がたくさんあることに気づきます。いつもの散歩や移動が、少しワクワクするものに変わるでしょう。
- 知的好奇心が満たされる: 集めた対象について調べる過程で、地域の歴史、文化、技術など、様々な知識が得られます。ゲームで特定のキャラクターや世界の背景を深掘りする楽しさに似ています。
- 情報収集力や整理能力が向上する: 効率よく対象を見つけるための情報収集の方法や、集めた情報を分かりやすく記録・整理するスキルが自然と身につきます。
- 人との繋がりが生まれる可能性がある: ブログやSNSで自分のコレクションを公開したり、同じテーマに関心を持つコミュニティを探したりすることで、共通の趣味を持つ人と交流が生まれることがあります。ゲーム仲間とは違う、新しい人間関係が広がるきっかけになるかもしれません。
- 将来につながる可能性も: 特定の分野について深く知ることは、将来の進路選択や就職活動において、意外な形で強みになることもあります。地域活性化のアイデアや、文化研究につながる可能性だってゼロではありません。
ゲームとの両立と最初の一歩
「ゲームの時間が減ってしまうのでは」と心配になる必要はありません。この活動は、ゲームのプレイ時間を無理に削ることを目的とするものではありません。むしろ、ゲームで少し疲れた時や、気分転換したい時に、外に出て少し歩いてみる、というように、日常の隙間時間や移動時間を利用して始めるのがおすすめです。
「まずはスマホを持って近所を一周してみる」「通学路で何か一つ、テーマを決めて意識して見てみる」といった小さな一歩から始めてみましょう。完璧を目指す必要はありません。見つけること、記録すること、そして何より楽しむことが大切です。
まとめ
ゲームは素晴らしいエンターテイメントであり、多くの楽しみを与えてくれます。それと同じくらい、あるいはそれ以上に、現実世界にもあなたの探求心や収集欲を満たしてくれる活動がたくさんあります。
今回ご紹介した「身近なコレクション」は、特別な準備も費用もほとんどかからず、あなたの見慣れた日常に新しい発見と彩りを与えてくれる可能性のある趣味です。最初は何を集めたら良いか分からない、どうやったら良いか迷うこともあるかもしれません。それでも、「これ、面白いかも」と少しでも感じたら、まずはスマホを持って外に出て、何か一つ、気になるものを探してみることから始めてみませんか。
あなたの「好き」は、ゲームの世界だけでなく、きっと現実世界のあちこちにも隠れています。その「好き」を見つける旅に出て、新しい世界への一歩を踏み出してみてください。応援しています。