ゲームで培った記録癖・整理欲を活かす!低予算で始める日記・バレットジャーナル
ゲームの世界に没頭する時間は、きっとあなたにとって大切なひとときでしょう。レベル上げに励んだり、アイテムを収集したり、広大なマップを探索したり、友達と協力して強敵を倒したり。ゲームは私たちに達成感や繋がり、そして何よりも「楽しい」という感覚を与えてくれます。
しかし、ふとゲームから離れた時に、少しだけ「これでいいのかな」とか、「他に何かできることはないかな」と感じたことはありませんか。あるいは、頭の中がごちゃついていたり、自分の考えていることがよく分からなくなったりすることもあるかもしれません。ゲーム仲間以外の人間関係を広げたいけれど、どうすれば良いか分からない、といった漠然とした不安を抱えている方もいるかもしれません。
この記事では、そんなあなたが、ゲーム以外の時間で自分と向き合い、思考を整理し、新しい発見をするための一つの方法をご紹介します。それは、特別な道具やスキル、そしてほとんどお金をかけずに始められる「日記」や「バレットジャーナル」という活動です。ゲームで培った「記録する」「整理する」といったスキルは、この活動でもきっと役に立つはずです。
自分と向き合う時間を作る:日記やバレットジャーナルの可能性
ゲームの世界では、クエストの進行状況やキャラクターのステータス、収集したアイテムなどを細かく記録したり、効率よく進めるための計画を立てたりすることがあります。こうした「記録癖」や「整理欲」は、実は現実世界でも非常に役立つスキルです。
日記やバレットジャーナルは、まさにそのスキルを活かせる活動です。
- 日記: その日にあった出来事や感じたこと、考えたことなどを自由に書き留めるものです。特別なルールはありません。嬉しかったこと、腹が立ったこと、どうでもいいと思ったこと、夢の話など、心に浮かんだことをそのまま文字にすることで、自分の感情や思考のパターンに気づくことができます。
- バレットジャーナル (Bullet Journal®): これは、タスク管理、スケジュール管理、目標追跡、アイデア出しなど、様々な要素を一つのノートにまとめるためのシステムです。箇条書き(バレット)を使い、記号(サインアップ)でタスクの状態(完了、先送り、移動など)を管理していくのが特徴ですが、使い方に厳密な決まりはなく、自分のニーズに合わせてカスタマイズできます。日記のように感情や出来事を書き込むこともできますし、読みたい本のリストや観たい映画のリスト、ゲームのプレイ記録などをまとめるのにも使えます。
どちらも、「自分」という存在に目を向け、思考を整理するための強力なツールになり得ます。
どうやって始める? 必要なものと費用
日記やバレットジャーナルを始めるのに、高価なものは一切必要ありません。
必要なもの:
- ノートまたは手帳: お気に入りの一冊を見つけましょう。コンビニで買える安価なノートでも、少しこだわったデザインのノートでも構いません。最初は使い切れるか不安かもしれませんから、薄めのノートから始めるのも良いでしょう。リングノート、方眼ノート、ドット方眼ノートなど、様々な種類があります。自分が書きやすいと思うものを選びましょう。
- ペン: これも普段使い慣れているペンで十分です。鉛筆やシャープペンシルでも構いません。何色かあると、気分や用途によって使い分けられて楽しいかもしれません。
費用目安:
- ほぼゼロ円〜数百円: 既にあるノートやペンを使う、100円ショップでノートとペンを買う。
- 数百円〜千円程度: 文房具店で少しデザインや紙質にこだわったノートとペンを選ぶ。
これだけです。スマートフォンやパソコンのアプリでも同様のことはできますが、手書きにはデジタルにはない良さがあります。書くという行為そのものが思考を整理したり、気分転換になったりすることも少なくありません。
日記・バレットジャーナルで得られる体験とメリット
このシンプルな活動から、あなたは様々な新しい体験とメリットを得られる可能性があります。
- 自分自身の「発見」: 日々感じたことや考えたことを書き出すことで、「あれ、自分はこんなことを考えていたんだ」「こんな時にこんな感情になるんだ」と、知らなかった自分の一面に気づくことがあります。これは、ゲームで新しいエリアを発見するような、ワクワクする感覚に近いかもしれません。
- 頭の中の整理と心の安定: モヤモヤとした考えや感情を書き出すことで、頭の中が整理され、スッキリとした気持ちになることがあります。これは、ストレスの軽減にも繋がります。
- 目標達成への道筋作り: バレットジャーナルを使えば、「〇〇の資格を取るために毎日1時間勉強する」「積みゲーを今月中に2本クリアする」といった目標を立て、日々の進捗を記録し、管理することができます。ゲームの攻略目標を立てて計画的に進めるように、現実の目標にも計画的に取り組めるようになります。
- 小さな成功体験の積み重ね: 「今日は5分だけ書いた」「タスクを一つ完了できた」など、書くこと自体や、書いたことで達成できた小さなことから成功体験が得られます。これは、自己肯定感を高めるのに役立ちます。
- クリエイティビティの発揮: ノートに絵を描いたり、シールを貼ったり、色ペンを使ったり、自分だけのフォーマットを工夫したりと、自由に創造性を発揮できます。完璧である必要はありません。
- 過去の自分を振り返る楽しさ: 後から読み返すと、当時の自分が何を考えていたのか、どんなことに悩んでいたのか、どんなことで喜んでいたのかが分かります。これは、RPGで昔のセーブデータを振り返るような、懐かしさと共に自身の成長を感じられる瞬間です。
同世代の活動事例とゲームとの両立ヒント
SNSを見てみると、大学生を中心に素敵なバレットジャーナルを公開している人がたくさんいます。カラフルなイラストを描き込んだり、おしゃれなデザインでスケジュールを管理したり、読書記録や家計簿代わりに使ったりと、その活用方法は様々です。彼らの投稿を参考にしてみるのも面白いかもしれません。
また、「ゲーム時間が長くて、日記を書く時間なんてない」と感じる方もいるでしょう。しかし、何も毎日長々と書く必要はありません。
- 寝る前に今日一番印象に残ったことを一言だけ書く
- ゲームのロード中やアップデート待ちの隙間時間に少しだけ書き出す
- 気分転換に、その時頭に浮かんだことを5分だけ書き出す
- ゲームを終えた後のクールダウンとして、今日のプレイ内容や感想を記録する
このように、ごく短い時間からでも始められます。完璧を目指さず、「書ける時に書く」くらいの気持ちで大丈夫です。ゲームを「する時間」、それ以外の「自分と向き合う時間」というように、意識的に区切りを作ることも、新しい習慣を取り入れる上で有効です。
最初の一歩を踏み出してみませんか
ゲーム以外の楽しみ方を見つけることは、あなたの世界を広げ、人生をより豊かにする可能性があります。日記やバレットジャーナルは、そのための最初の一歩として、とても始めやすい活動です。特別なスキルも費用もかからず、誰かに見せる必要もありません。完全にあなただけの、内なる世界を探索する冒険です。
ゲームで培った「記録する」「整理する」「継続する」といった力は、きっとこの新しい活動でも活かせるはずです。今日、手元にあるノートとペンで、心に浮かんだことを少しだけ書き出してみませんか。それは、ゲーム画面の向こう側にある、もう一つの面白い世界への扉を開けることになるかもしれません。応援しています。